ぐり:これまでの話にあった、オゾン層破壊、地球温暖化の他にも地球環境の問題はあるんでチュか?
親分:森林破壊、酸性雨、人口爆発、食料問題、エネルギー問題など、本が何冊あっても足りないくらいだよ。
ぐら:ハムスターのボクにも分かるよう、できるだけ簡単に、残りの環境問題についても話をしてほしいでチュ〜。
親分:いいだろう。さてまず、森林破壊についてだが…。
ぐり:世界の自然林の76%がすでに失われてしまったと、新聞に書いてあったでチュよ。
親分:そのとおり。熱帯雨林は生物種の宝庫と言われ、その保全が重要なのだが、今なお先進国の人たちによる森林破壊が急速に進行しており、地球上に残るわずか24%の原生林も、消滅の危機にさらされているんだよ。
ぐら:地球環境を浄化する大切な森林を、なぜ先進国の人たちは、そんなに破壊する必要があるんでチュか?
親分:建築資材、紙の材料、ダム開発などのための伐採だ。日本は木材の70%以上を輸入に頼っているが、1950年代から始まった、日本の木材輸入の結果、60年にはフィリピンの森林が、70年代にはインドネシアの森林が壊滅した。現在日本はマレーシアの森林を伐採しているが、これも数年後には壊滅するという。
ぐり:日本は国土の66%が緑に覆われた、世界第二位の森林国なのに、他の国の森林を破壊してるんでチュか!
親分:森林破壊の大きな原因としては、他にも先進国企業が広大な放牧場を作るための焼畑がある。ハンバーガーや牛肉の値段を少し下げるために、何万ヘクタールものアマゾンの森林は激しく燃やされている。この煙はスペースシャトルからも肉眼で見えるそうだ。
ぐり:お金もうけのためには、大切な森林を破壊するのも平気なんでチュか? 信じられない行為でチュ。
親分:そのうえ肉食はその10倍の重さの穀物飼料を消費しているのと同じだ。肉食は森林を破壊すると同時に、食料問題をも一層深刻なものにしているといえる。
ぐら:そういえば、宇宙人のアミも「動物の死骸を食べるなんて、未開文明人のする事だ」って言ってたでチュ。
親分:人々の愛の水準が今よりもっと高くなれば、動物を殺すなんて、とても可哀想で、誰も出来なくなるよ。
ぐら:そういう世界を一日もはやく、つくりたいでチュ。
親分:人口爆発についても触れておこう。世界の人口はこの40年間に2倍以上増えた。これはまさに異常な人口爆発だ。農耕地面積は変わらないのに、現在も毎年1億人の人口が増え続けている。このままではあと10年以内に世界規模の食料不足が起こると言われている。
ぐり:現在、世界では10億人の人々が餓えに苦しみ、一年に1000万人の子供が餓死しているそうでチュ。
親分:そう。主な先進国は穀物の自給率が100%以上だが、日本の穀物自給率は30%しかない。これは中国やインド、アフリカよりも低い数字だ。世界的に食料が不足すれば、日本は非常に危険な状況に直面するだろう。
ぐら:人口が増えると、当然、生活に必要なエネルギーの消費も増えるはずでチュよね。
親分:エネルギー問題はとても深刻だ。国連とアメリカ政府が発表した、世界のエネルギー残存年数によると、石油はあと39年、ガスは44年分しかないそうだ。
ぐり:石油がなくなれば、オイルショックどころの騒ぎではないでチュよ。
親分:石油の輸出が止まれば、石油に頼った日本人の生活は100日以内に根底から崩壊する。電気、ガス、交通、輸送などのライフラインがストップすると、食料の供給も止まる。日本のエネルギー自給率はわずか9%しかないので、こうなったらもうお手上げだ。
ぐら:う〜ん。今回も聞くほどに絶望的な話でチュ。環境破壊を少しでも防ぐには、どうしたらいいんでチュか?
親分:現在の世界経済は、大量消費と大量廃棄で成り立っている。このスタイルを続ければ、近いうちに必ず破綻がやってくる。たとえば、日本人は一日平均、約1トンの水を使っている。貧しい人々は一日に10リットルの水で生活している。このように、日本人は貧しい人々の百倍の水、百倍の電気、百倍のガス、石油、鉄やアルミなどの資源を消費している。さらに、外国から輸入した食料の40%を食べずに廃棄しているともいう。
ぐら:食べ物を捨てるなんて、トンでもない事でチュ!
親分:まったく狂っているとしかいえない。このトンでもない事が、当たり前になっている社会を変える努力が、何よりも必要だ。今の社会経済は、資源保全、環境修復を考慮していない。有限の地球で無限の経済拡大は不可能だ。いまや先進国だけでなく、多くの途上国も大量生産、大量消費、大量廃棄を始めている。
ぐり:これまで、オゾン層破壊、地球温暖化、森林破壊、人口爆発、食料不足、エネルギー枯渇問題などの話を聞いたけれど、そのどれひとつをとっても、近い将来の世界を崩壊させるに十分でチュ。
ぐら:でも、このことに気づき、環境問題に対して真剣に取り組み始めている人たちも増えているでチュよ。
親分:そうだ。ひとりでも多くの人が気づき、意識や物の価値観、ライフスタイルを変えたならば、きっと多くを救えるだろう。それにはまず、真実を多くの人が知る事が大切だ。他人を変えることは出来ないが、自分が変われば、人が変わり、世界が変わるんだ。
ぐら:自分がこの世界を変える一人になれるなんて、これほど素晴らしいことはないでチュよ!
《参考文献:「新地球村宣言」》(地球協奏曲/完)
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普段の生活の中で、何事も自分の直感を信じて、行動に移せるようになると、あなたの人生は、とてもシンプルでわかりやすいものとなります。決断が必要な時、いつも自分の直感を生かせれば、あれこれと無駄な判断や迷いに悩まずにすみ、そのぶん時間や労力が節約でき、あなたの人生の充実度もアップするわけです。本を選ぶ時も、自分の直感を大切にしたいですね。今の自分があまり必要としない本を読むのは、けっこう時間の浪費になるものですから。
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20世紀は西欧型の経済システムや価値観が地球のすみずみまでをおおった時代でした。今回はタイの詩人、文学者であるワーニット・チャルンキットアナン氏の言葉に触れてみましょう。
「経済の近代化の波に巻き込まれて、タイの人々の伝統的な暮らしも大きく変わりました。農村の古い共同体は崩壊し、価値観も激変しました。何百年も前から続いてきた自然と生きる暮らしが、根本から覆されてしまったのです。
20世紀に起きたことは、過去に何千年もかかって人類が経験した変化に匹敵するものだと思います。仏教の影響の強いタイの社会には、昔から『足ることを知る』考え方がありました。必要以上のものを欲しがらない。自然の恵みに感謝して、少ないものも分けあい満足する生活観が支えになっていたのです。
今では、消費文化の影響でお金やモノへの際限のない欲望が広がっています。そのために古い生活観や倫理観は崩壊したのです。世の中が変化していくのは避けられないことだと思います。問題は豊かさや便利さを手に入れた人々が、かえって生活の満足や充足感を失っているように見えることです。
消費文化を一度知った人間は、もっと多くのモノが欲しいという渇望感に苦しめられることになります。消費の欲望には終わりがないために、いつも金銭やモノのことだけを考えているようになる。その結果、人間の大切な品位や、さらには自分自身をも失ってしまうことになりかねないのです。
自分は何者なのかがわからない。このアイデンティティーの喪失の問題は、自然とともに生きる素朴な生活様式が崩壊した世界のあらゆる場所で起きていることなのです…」
☆ほんと、そのとおりですよねぇ…。 (つづく)